更新日:2024年10月24日 | Mariko
結婚式は特別な日。ムービーに使う曲も大切です。でも、知っていますか?
音楽には著作権があって、使うには許可が必要なんです。特に、市販の曲を使いたい時は注意が必要です。この記事では、結婚式ムービーで音楽を使う際の著作権や使用権の許可について、簡単に説明します。複製権の申請方法や、専門家に任せるメリットもお話ししますので、ぜひ参考にしてくださいね。
音楽著作権の基本
結婚式のムービーに素敵な曲を使いたい皆さん、音楽著作権の世界について一緒に学びましょう。このセクションでは、結婚式の特別な瞬間を彩る音楽を選ぶ際に知っておくべき著作権の基本を楽しく、分かりやすく解説します。
音楽著作権の種類
音楽著作権には、「著作権」と「著作隣接権」の2種類があります。どちらもアーティストの権利を守るための大事なルールです。
著作権や著作隣接権を侵すと、最大10年の懲役または1000万円以下の罰金が科されることがあります。また、著作者人格権や実演家人格権を侵害した場合には、最大5年の懲役や500万円以下の罰金が課されることがあります。これらの権利は法律で守られているため、注意が必要です。
「著作権」とは何か?
結婚式ムービーで使う音楽には、作詞家や作曲家が持っている「著作権」が関係しています。著作権は、彼らが作った曲を守るための大事なルールです。このルールにより、他の人がその曲を勝手に使うことを制限できます。
- 「著作権」は楽曲の作詞家・作曲家に与えられる
- 楽曲の無断使用を制限する権利
- 個人が楽しむ範囲の使用は制限されない
ポイント:結婚式のムービーで使う曲は、作詞家や作曲家の「著作権」を尊重することが大切です。
「著作隣接権」の役割と意義
音楽には「著作隣接権」という特別な権利もあります。これは、歌を歌うアーティストやCDを作るレコード会社など、音楽を世に広める人たちが持つ権利です。この権利により、彼らの努力が守られます。
- アーティストやレコード会社に与えられる権利
- 音楽の制作や拡散に関わる人たちが対象
- 録音された音源に対する権利
ポイント:結婚式ムービーで音楽を使う際は、作詞家や作曲家だけでなく、歌ったアーティストやレコード会社の権利も大切です。
楽曲利用と「支分権」:「演奏権」と「複製権」
結婚式のムービーで使う音楽には、「支分権」という特別な権利が関係しています。これは、音楽をどう使うかによって変わる権利です。特に大事なのが、「演奏権」と「複製権」です。
- 音楽の使い方によって変わる「支分権」
- 結婚式では「演奏権」と「複製権」が重要
ポイント:結婚式のムービーで音楽を使う時は、使い方に合わせた「支分権」の扱いを理解しましょう。
楽曲利用に伴う「演奏権」:およそ式場が契約済み
「演奏権」とは、音楽を公の場で演奏する権利のこと。結婚式のような特別な場で曲を流すときには、この権利が関係してくるんだ。
結婚式で音楽を演奏する時に必要な「演奏権」について、大抵の式場は音楽著作権管理団体と契約をしています。そのため、新郎新婦が別途手続きをする必要はほとんどありません。
- 式場は大抵、音楽著作権管理団体と契約済み
- 新郎新婦が個別に申請する必要はほぼなし
ポイント:結婚式の「演奏権」は、式場の契約によってほとんどの場合カバーされています。安心して音楽を楽しんでください。
結婚式ムービーで重要な「複製権」:通常、式場の契約なし
結婚式のムービーで音楽をコピーして使う場合、「複製権」が必要です。多くの式場はこの権利に関する契約をしていないので、新郎新婦が自分たちで手続きをする必要があります。
- CDや音源からの楽曲コピーには「複製権」が必要
- 式場は通常、「複製権」の契約をしていない
- 新郎新婦が自分で手続きする必要あり
ポイント:結婚式ムービーで音楽を使う場合、自分たちで「複製権」の手続きをすることが大切です。
結婚式ムービーに適した楽曲選択
結婚式のムービーにぴったりの曲を見つける方法をご紹介します。ここでは、著作権フリー楽曲や著作権が切れた曲を使って、特別な日をもっと素敵にするコツを学びましょう。
著作権フリー楽曲の活用方法
結婚式ムービーにぴったりの著作権フリー楽曲を探す際、いくつかの選択肢があります。
- 著作権が切れたクラシック音楽
- 作者亡き後70年以上経過した曲は自由に使用可能
- JASRACなどのデータベースで「PD(Public Domain)」マークがある曲を選ぶ
- 料金フリー楽曲
- 無料で使用できるが、利用規約に注意が必要
- インターネットの音楽ライブラリや特化したウェブサイトで検索
- ロイヤリティーフリー楽曲
- 編集やアレンジが可能で、自由度が高い
- オンラインのロイヤリティーフリー音楽ライブラリを利用
- 業者指定のフリー楽曲
- 結婚式ムービー制作業者が提供する楽曲
- 追加費用なしで使用可能
- 業者のウェブサイトでサンプルを聴いて選ぶ
ポイント:著作権がフリーな楽曲は主にクラシックになります。ただ、結婚式で使用したいと思える曲はJPOPなどが多いため、著作権フリーの音源では満足できない方も多いようです。
著作権利用の手続き
結婚式ムービーに音楽を使う時、著作権の手続きはとっても大切。ここでは、「複製権」の申請方法と、なぜそれが必要なのかをわかりやすく解説します。正しい手続きを踏むことで、安心して素敵なムービーを作れますよ。
「複製権」利用のケース:デジタルデータなどに残す場合
結婚式ムービー制作において、市販の楽曲を使用する際には「複製権」の利用申請が必要となるケースがいくつかあります。
- 市販楽曲をCD-Rなどにコピーする場合
- 市販のCDや配信音源から楽曲をコピーして使用
- 結婚式で直接流す音源として使用するため
- 結婚式ムービーのBGMとして市販楽曲を使用する場合
- 結婚式ムービー制作時に、市販の楽曲をBGMとして挿入
- ムービーの雰囲気を高めるために使用
- 結婚式当日の映像に市販楽曲が含まれる場合
- 結婚式のライブ映像に市販の楽曲が背景音楽として入る
- 結婚式の記録として使用される映像作品に関連
ポイント:市販の楽曲を結婚式ムービーで使用する際は、「複製権」の申請が必要です。
利用毎の申請の重要性
「複製権」は式場の包括契約に含まれていないため、音楽を使う都度行う必要があります。具体的には、JASRAC(日本音楽著作権協会)と日本レコード協会に対して申請を行い、両方の許諾を得なければなりません。
- 使用する都度申請が必要
- 「複製権」は一度きりの許諾ではなく、使用する都度申請が必要
- 式場の包括契約ではカバーされていないため、個別に手続きをする
- JASRACと日本レコード協会への申請
- 著作権を管理するJASRACと音源の著作隣接権を管理する日本レコード協会の両方に申請
- 両団体からの許諾がないと法的に使用できない
- 申請手続きの重要性
- 正式な許諾を得ることで、法的なトラブルを避けることができる
- 許諾が得られれば、安心して楽曲をムービーで使用可能
ポイント:結婚式ムービーで市販楽曲を使用するには、JASRACと日本レコード協会から「複製権」の許諾を得ることが重要です。
Premiere Pro & After Effects いますぐ作れる! ムービー制作の教科書[改訂3版]
ISUMによる一括申請:ブライダル業者のみ
結婚式のムービーに音楽を使いたいけど、著作権の申請が難しそう…そんな時は、ISUMの一括申請が便利です。このセクションでは、ISUMの使い方とそのメリット、一括申請の手順について簡単に説明します。
結婚式ムービーで使う楽曲の著作権申請を一括で行えるのが「ISUM」です。これはブライダルコンテンツ向けに、著作権と著作隣接権の申請を代行するサービスで、新郎新婦の手間を減らします。
- ISUMは結婚式用楽曲の著作権申請を代行
- JASRACや日本レコード協会への申請をISUMが行う
- 申請が通れば「正規許諾証明」が発行される
ポイント:ISUMを利用すれば、結婚式ムービーの楽曲に関する著作権申請が簡単に。新郎新婦の負担を大きく軽減します。
ISUMによる一括申請のプロセス
ISUMの申請は、結婚式場や映像制作会社などのブライダル事業者だけができます。個人での申請は不可なので、結婚式ムービーの楽曲申請は、事業者を通して行う必要があります。
- ISUMへの申請はブライダル事業者のみ可能
- 個人では直接申請できない
- 結婚式ムービーの楽曲申請は事業者を通じて
ポイント:結婚式ムービーで楽曲を使いたい場合、ISUMへの申請はブライダル事業者を通して行います。個人での申請はできないため、事業者に相談が必要です。
ISUM未登録曲の取り扱い
ISUMに登録されていない楽曲を結婚式ムービーで使用したい場合、複雑な手続きが必要です。著作権者と著作隣接権者への別途申請が必要で、時間がかかる上に、使用料も高額になる可能性があります。
- ISUM未登録曲は別途申請が必要
- 著作権者と著作隣接権者への申請を行う
- 時間がかかり、使用料が高い可能性がある
ポイント:ISUMに未登録の楽曲を使用する際は、手続きの複雑さとコストを考慮し、慎重に判断する必要があります。業者に依頼すれば、未登録か否かを調べてくれますし、詳細を教えてくれます。
まとめ:結婚式ムービーに使う曲の著作権や使用権の許可は必要?許可の取り方は?
結婚式は、人生で一度きりの特別な日です。その素敵な瞬間を映像で残す結婚式ムービーは、後で見返すたびに幸せな気持ちにさせてくれます。しかし、ムービーに使う曲選びは、想像以上に大変な作業です。曲には著作権があり、適切な手続きをしなければならないからです。
例えば、市販の楽曲を結婚式ムービーで使いたい場合、その曲の「複製権」の申請が必要です。これは、式場が持っている包括契約に含まれていないため、新郎新婦が自分で手続きをするか、専門の業者に依頼する必要があります。この手続きは、JASRACや日本レコード協会に対して行われ、時には時間も費用もかかります。
しかし、幸いなことに、結婚式ムービーの制作を外注すると、これらの複雑な手続きを専門家が代わりに行ってくれます。特に、ISUMという機関は、ブライダル事業者に対して、著作権と著作隣接権の申請を一括で行うサービスを提供しています。これにより、新郎新婦は申請手続きの心配から解放され、ムービーの内容に集中することができます。
実際、私が結婚式をした時、ムービーの制作を外注しました。その結果、心に残る美しいムービーができあがり、私たちだけでなく、招待されたゲストも大いに感動しました。専門家の手によって、楽曲の選定から著作権の手続きまで、すべてがスムーズに進み、私たちには想像もつかないような素晴らしいムービーが完成しました。
ですので、結婚式ムービー制作を考えている皆さんには、専門の制作会社に外注することをおすすめします。そうすることで、著作権の手続きに関する悩みから解放され、一生の思い出に残る素敵なムービーを手に入れることができますよ。
当サイトでは、私自身の結婚式で外部の業者にムービーを依頼した経験をもとに、結婚式ムービーの作成に関する有益な情報を提供しています。私たちが体験したように、外部業者に依頼すると予算内で高品質なムービーが手に入り、結婚式の準備の負担も軽減されます。もちろん、自分たちでムービーを作る選択肢や、式場の提携業者に任せる方法もありますが、それぞれにメリットとデメリットがあります。当サイトでは、それらの方法を詳しく解説し、あなたの結婚式が一生の素敵な思い出になるようお手伝いします。最適なムービー作成方法を見つけて、忘れられない一日を過ごしましょう。